※某所に書いた過去日記の転載です。実際の日時とは異なります。
予想外の門番の出現にひるみながらも、なんとか入店。
入り口には、店長さんらしき男性が、コースの説明をしてくれます。
何でも、オープニングセールとかで、30分で2000円。60分で4000円とのこと。
これが安いのか高いのかわからないけど、通常価格はもっと高いんだろうなーと思うと、個人的には動機も動機なので、助かります。
で、店のあちこちに、
「風俗店ではありません」
の貼り紙があり、さらにコース説明の際にも、同じ注意をされる。
まぁ、そういうお店に行った経験もないので、比較することはできませんが、コース説明内に、
「指名は30分500円」
とか書いてあったり、店内が異常に薄暗かったり。
何をターゲットにしたいのかよくわかりませんが、個人的には、風俗店に行くほどの度胸がないけれど、女性との触れ合いを楽しみたいという中途半端な層をターゲットにしているのかな?と感じました。
で、そのための怪しげな(?)雰囲気作りをしたり、女性を指名できるようにしたり。
そうやって煽っておいて、でも風俗店じゃないよ!と。
マッチポンプ的な感じがしなくはないなぁ・・・とか思いながら。
コースを選び(試しに来ただけなので、30分にしました)個室へ。
個室と言っても、パーテションで区切って、入り口に暖簾かけただけの、和室風にしてある3帖くらいのスペースでしたが。
んで、お茶とおしぼりだされて、待ってると、浴衣を着た女の子登場。
あー、風俗ってこんな感じなのでしょうか。
これで、この子見て気に入らなかったら、チェンジとか言うのでしょうか。
そんなことを思いつつ、女の子からも説明を受け、いよいよ耳かき。
で。
入り口にも書いてあったのですが、ここって、女の子に膝枕してもらっての耳かきなんですって。
おそらく、それがウリなんでしょうが。
ものすごい恥ずかしい!
というか、見ず知らずの相手に、そこまでいきなり無防備になるのって、めちゃくちゃ変な感じがする!
簡単に例えるなら、照れる!
とはいえ、いい年したおっさんなので、そこはもうグッとこらえて、膝枕されて。
耳かきをされます。
流れは、最初に耳を拭かれて(多分消毒的なもので)、その後耳つぼマッサージ、耳かき、ハンドマッサージ、終了
みたいな流れ(正式なコースは忘れましたが、お客さんも少なかったようで、ついでにやりますね的なことを言われたので、本来のコースはもう少し少ないのかもしれません)
耳を拭かれるのは、そのままなので省略、耳つぼマッサージ。
マッサージとは名ばかりで、耳をグイグイ引っ張られるだけってイメージ。
正式な耳つぼマッサージを受けた覚えが無いので、これも比較できませんが、強めに耳を引っ張られる感触は、小さい頃に悪さをして、親だったか祖父母のどっちかに、耳を引っ張られた感に似ています。
この時点で、
「あー、少なくとも次は無いなー」
と、既に萎えています。
で、メインの耳かき。
さて、ここで思い出してください。
前述の通り、部屋は全体的に薄暗いのです。
全体の明るさを極端に下げ、各部屋(というかパーテション)ごとの間接照明的な灯りが、唯一の光源なのです。
そんな中で。
果たして耳の中見えるの?
ちゃんと耳かきできるの?
と思いましたが。
いやまぁ、予想通りというか、悲しい形で予想を裏切らないというか。
こう、耳かきとかで撫でる感じでさーっとやられまして。
あー、昔テレビとかで、耳かきのプロフェッショナルの店が東京だったかどっかにあって。
そこは何ヶ月も前から予約待ちで。
やってもらってる最中に、あまりの気持ちよさに失禁する方までいるとかいないとか。
そんなのを見て、めちゃくちゃ幻想を抱いていましたが。
そこまでいかなくても、何かしらプロフェッショナルならではの技なり何なりがあるのか!?と期待していたのですが。
まぁ、普通でしたよね。
つまり、30分で2000円は、この女の子に膝枕してもらう代金ですよね。
「女の子」という付加価値にお金を払ってるんですよね。
僕は、「耳かき」に2000円を払いたかった・・・。
で、耳かき終わりに、耳にふーっと息を吹きかけられます。
あー、ここに萌えたりとか、ドキドキしたりとか、する人はするんだろうなー。
と、妙に醒めた感じで思いながら。
最後にハンドマッサージという名目で、手をグイグイ握られて終了です。
施術前だったか施術中だったかに、
「今日はおやすみなんですか?」
『えぇ。」
「平日休みなんですか?」
『いや、今日はたまたまですよ。』
「あ、そうなんですかー。良かったです。ここ、週末は満員になっちゃうんで。」
何て会話がありましたが。
えーーーー!!
これで満員!!
世の中、何かが間違ってる気がしなくもありません。
いや、違う。
僕が求めてた需要と、こちらが提供してくれた供給が、食い違ってたんだ。
そう、この店は、「耳かき」屋さんじゃなくて、「膝枕」屋さんだったんだ。
僕の辞書に、新たな知識が追加された瞬間でした。
と、耳かき屋さん編はこれで終わりですが、まだもうちょっと続きます。